ほとんどの人は気にしない、文字のバランス。
以前インターンで来ていたNさんに質問されたことがある。「文章を打ったとき、どうして文字と文字の間を詰めるんですか?」って。
日本語は漢字やかながあって、さらに数字や記号なんかも混ざってくる。時にはアルファベットもね。それぞれの形が違うから、全角で並べると文字と文字が近すぎたり、逆に隙間が空いたりするよね。たとえば「グリッド」と打つと、「リ」や「ド」はタテ長なので両サイドが空くし、間の「ッ」も小さいからさらに空白ができてしまう。だから文字と文字の間隔が均等に見えるように調整するんだけど、それをなぜするのかっていう質問だったんだね。
実はずいぶん前から妻にも良く言われていた。「そんなの誰も気づかないしやる意味あるの?だいたいどんなフォント使ってるのかさえ意識して見てない。」って。確かにそのとおりなんだけどね。文字間の調整していない状態を「ベタ打ち」っていうけど、あえてそのままで文章にするデザインもあったりする。手を加えないデフォルト感がカッコいいのかもしれないね。でも僕はなかなかできなくて、つい空いた空間を詰めてしまう。
僕はNさんに「なんのためにしてるかっていうと整理整頓なんだよね。バラバラに置いてあるんじゃなくて、きれいに並べたほうが気持ちいいでしょ?」と答えた。きちんとした身だしなみみたいなものかな。整頓は運気を上げるしね。文章の場合、整頓に気づきづらいかもしれないけどね。玄関の靴も、ぐちゃぐちゃよりは整然としていたほうがいいよね。まあ玄関に靴を置かないほうが運気上がるけど。机の上だってそう。スタッフたちの机もすごくきれい。別にそうしろなんて言ってないけどね。そんなことを言えないわけがあるから。実は僕の机、整理整頓が出来てない。いろいろ積み上がっていく仕組み。だからたぶんみんなこう思ってるはず。「文字詰めを指示する前に自分の机をきれいにしろ」ってね。