菊水にあるカノンパンケークスは、
札幌でいつも上位にくる人気店。

パンケーキへのこだわりもなかなかだけれど、
それとは別にオーナーの山本さんが
ずっとメニューに入れていたのがチーズケーキ。

ご本人はチーズが苦手らしいけれど、
子どものころ初めて食べたチーズケーキのおいしさに感動して、
そのときの味を再現したかったって。

そしてよりおいしくするために道内でチーズを探して、
足寄町の「しあわせチーズ工房」がつくる
「幸（さち）」というハードチーズに出会い、
さらに「北海道生乳のクリームチーズ」や
「日高産のマスカルポーネ」を加えることで
「これだ！」と思える味に仕上がったそう。

いくつもチーズを使っているから
「北海道ブレンドチーズケーキ」というネーミングにして完成。

デザインは最初、商品名やショップ名を入れてつくっていたけれど、
山本さんはマークと味だけでいいって。
普通はデザイナーが情報を削っておしゃれにしようとしても
クライアントがいろいろ入れたいと言ってくるんだけどね。
お店に並んでたらチーズケーキだってことすらわからない、
そんなコミュニケーションも面白いかもね。
気になったらきっと裏を見てくれるので。

肝心の味だけれど、僕にとってこれはチーズそのものだね。