光進水産
北海道齊藤帆立
2020
- AD,D Masayuki Terashima
北海道は各地でホタテが獲れるけど、
エリアによってその質がずいぶん違うらしいね。
オホーツクは流氷が運んでくる良質のプランクトンの影響が大きくて、
身の締まった歯ごたえしっかりタイプだそう。
そのオホーツク海に面した紋別の齊藤帆立は、
ホタテの加工ひとすじ30年という会社。
機械化がすすむところが多い中、今も手作業でていねいに作業している。
すぐ裏のオホーツク海から海水をくみ上げて
洗浄に使っているというのも共感できるところ。
そんな齊藤帆立を通信販売することになって箱をデザインしたんだけれど、
せっかくていねいに加工したホタテを袋にガサッと入れたんじゃ、
キズがついたり欠けたりするかもしれないし、
なにより作業したみなさんに失礼な気がして、
少しでもホタテを保護できるトレーをさがすことに。
そして実際に使ったのがイチゴ用のトレー。
独自のイチゴ栽培で知られる旭川の野中さんが使っていたので教えてもらった。
ふかふかで隣とぶつかりづらいつくりがイチゴをしっかり保護するんだけど、
これはホタテにもいいなと思ったわけ。
こんなふうに輸送方法を考えたりするのもデザイナーの仕事。
デザインの役目は問題解決だしね。
実際はこの上にフタがのったものが2段に重なっているので24個入り。
全部で約600グラムだからなかなかのボリューム。
ちなみにこのホタテを何人かのシェフに試してもらったら、
お店で使いたいと言ってくれた。
とにかくドリップがすごく少なくて冷凍する技術が高いと思うって。
ほらけっこう気になってきたでしょ?