黒岩静枝は僕の叔母でもありますから生粋の道産子ですが、九州は第二の故郷と言っています。
よっぽど九州で出会う人たちと波長が合うようですね。
北海道も九州も同じぐらい東京から離れた「地方」として共通するものがあるのかもしれません。

北海道人はそこそこのんびりしていて、シャイで優しい人が多い気がします。
九州といえば、僕は福岡と長崎に一度づつ行っただけですが、みなさん温かい感じがしましたよ。
勝手に推察すると、たぶんキーワードは「自然」でしょうか。自然に近い人ほど穏やかになるのかも。

札幌も福岡もずいぶん都会になってしまいましたが、どちらにもまだまだ自然がありますね。
経済に関しては東京が中心なので北海道はイマイチですが、
なんとなく、そろそろ地方の番が来るような予感もします。お金が潤うという意味じゃなく。

環境の良さなどはきっとお金以上に財産ですよ。
そんな幸せ感を増やせたら、きっとあくせくしないんでしょうが、まだまだ欲を捨てられませんね。

このポスターを作る前、黒岩さんが言ってました。
ライブで町を巡って行くたびに、次の町までついて来る人が現れるぐらい、九州の人たちとは深く仲よくなるんだそうです。
だからそんな一体感を表現してほしいと。

どうしてこのヴィジュアルを思いついたのかは忘れてしまいましたが、
スピーディーに理解してもらうためには身近かなモチーフがいいですね。
誰もやっていない「手」の表現は、きっとまだまだありますよ。
四十八手と言われるぐらいですしね。